七ふくたいむず2024 6月

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七ふくたいむず2024 6月

  • 24.06.28

    6月は脳に良いエクササイズや栄養を紹介しました。

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    認知症患者の数は年々増加しています。

    厚生労働省による調査では、

    2012年:約462万人

    2015年:約470万人

    2020年:600万人に達し、高齢者(65歳以上)の約16%。

    2030年の予測:認知症患者の数は約700万人を超えると予測。これは高齢者の約20%に相当します。

    高齢化に伴い認知症の数は増えますが、その割合も増えると予測されています。

    また軽度認知障害(MCI)も増加しています。

    MCI は、認知機能が低下しているが、日常生活に大きな支障をきたしていない状態です。

    MCI は認知症の前段階とされていますが、MCI の患者は将来認知症に進行するリスクが高いとされています。

    日本におけるMCIの推計数は、2020年時点で約400万人とされています。この数は、年齢層や診断基準により変動しますが、65歳以上の高齢者の約10%から

    15%がMCIであると考えられています。

    認知症を予防するためには、このMCIの状態、あるいはその前段階から対策をする必要があります。

    MCIの段階はまだ認知症ではありませんので、正常な状態に戻る可能性が十分にあります。

    また認知機能が低下する要因には、食事や運動の他、環境因子が大きく関わっています。

    高齢になっても社会との関わりや人間関係などをしっかり維持することが大切です。

    MCIからの悪化や認知症を予防するためには、定期的な健診や検査が大切です。

    MCIの場合は日常生活での変化や違和感を感じることがあると思います。

    その違和感や変化に対して、認知機能検査や画像診断を利用して、現在の状態を把握しておくことが重要です。

    日常生活に支障が出ていない状態のため、脳画像の変化や認知機能検査で点数が低くなる可能性は少ないですが、定期的にそれらの検査をすることで、年単位での変化を経時的に評価することができます。

    認知症予防のためには七ふくたいむずにもあるように、脳トレや運動、栄養などを見直し、生活環境での孤立やストレスの軽減を図ることが重要です。

    脳トレなどは20年程前にゲーム機などでブームになりましたし、今でも書籍やスマートフォンなどで行うことができます。

    一つ注意しなければいけないことは、脳トレだけをしていても効果は十分ではないことです。

    脳トレをすることで脳の機能は活性化しますが、一番重要なことは日常生活でしっかり脳を使うことです。

    速く走りたいと思った時、筋トレをいくらたくさん頑張っていても、走る練習やフォームの修正をしなければ速くなりません。

    それと同じで、脳トレだけで脳の機能が上がるのではなく、さまざまな日常の場面で脳を利用し対応することで、脳機能の低下を予防することができます。

    栄養や運動、社会生活、ストレス、人間関係、加齢など多くの要因が認知機能に影響しています。

    身体的、精神的、社会的な健康を目指していくことが重要ですので、これらのことを意識しながら健康寿命の延ばしていきましょう。

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