七ふくたいむず2023 7月

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七ふくたいむず2023 7月

  • 23.07.28

    連日猛烈な暑さに疲れていないでしょうか。

    今月は熱中症対策を勉強していきたいと思います。

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    熱中症はその名の通り、熱に中る(あたる)と書きます。

    整体の考えでは、熱の中毒という表現もあるようです。

    いずれにしても熱により体の機能が正常に働いていないということを指していると考えられます。

    高温多湿の状態になると、当たり前ですが、体温が上昇します。過度な上昇を止めるために、汗をかき、気化熱を利用して、体温を下げます。

    この汗を出すこと、そしてその汗の処理が熱中症対策では非常に重要です。

    まず、汗を出すためには、水分が必要です。

    こまめな水分補給を促すのはそのためです。

    しかし高齢者や乳幼児などは汗をかきにくいため、汗の量が少なくなってしまいます。

    そのため、汗の出にくい方は、水分を摂取するだけでは熱中症対策不十分と言えます。

    汗が出にくい場合は、汗の代わりに冷やすものが必要です。

    一つ目は濡れたタオルなどで皮膚の表面を拭くことです。

    直接肌を冷やす目的もありますし、皮膚の表面に水分が付着することで、汗と同じ気化熱を利用した効果があるため、皮膚の表面温度を下げてくれます。

    二つ目は口腔内を冷やすことです。

    冷たい飲み物や氷、アイスなどを利用することで口腔内を冷やします。

    口腔内を冷やすことで鼻やのどを冷やすことができます。

    鼻のすぐ上には脳がありますので、同時の脳を冷やすこともできます。

    また熱い空気を吸い込むと肺などの内臓も熱を持ってしまうため、冷たい空気を肺に送る役割もあります。

    もちろん、冷房の効いた部屋に入ることが一番効果的なのは言うまでもありません。

    熱中症を防ぐためには室温25℃以下、湿度50%以下を目指し、調節しましょう。

    皮膚が冷えて、寒いと感じる方は、長袖、長ズボンを着用し、直接風が当たらない工夫をすることも重要です。

    高齢になるほどに体感と実際の温度の間にずれが生じますので、温度湿度計を置いて視覚的に確認するようにしましょう。

    また外に出たときに大切なことは、冒頭に書いた汗の処理です。

    汗をかいた後、拭かずにそのままほっておくと皮膚が汗を再吸収してしまいます。

    これにより体のだるさや、息苦しさ、頭痛などを引き起こしている可能性があります。

    汗はしっかり拭くか、吸水性のある衣服にすることが大切です。

    汗をかいた状態で、冷房の効いた電車や室内に入ることがあると思います。

    その際は冷やさないように工夫をして、可能であれば、帰宅後シャワーなどで温めて汗をもう一度出し、しっかり処理をすることが必要です。

    まとめると・・・

    室温は25度以下、湿度50%以下。昼夜ともに冷房を使用して、長袖長ズボン、布団を使用する。

    水分はこまめに摂取して、天然の塩をしっかり摂る(摂り過ぎ注意)。

    汗はなるべく冷やさないようにして、自宅に帰ればシャワーなどでしっかり流す。

    適宜冷たい食べ物や飲み物を摂り、内臓を冷やす。

    ここまでは環境的な対策です。

    ここからは食べ物に関するものを少し紹介します。

    冒頭に紹介している七ふくたいむずにも記載しているように、東洋医学的に体の余分な熱を冷ます効果のある食べ物は基本的に旬の物になります。

    特に水分量が多く栄養価の高い夏野菜などが効果的です。

    その中でも、特に水分摂取や栄養摂取に適しているものは、スイカやトマトです。

    ビタミンやミネラルが多く、夏の暑さ対策にはぴったりです。

    腎臓病の方や透析患者さんは、水分量の過剰や高カリウム血症への注意が必要なため、適度に量を調節して摂取する必要があります。

    その他のなすやきゅうりなどの夏野菜も水分が多く、夏バテ予防には必要な食材です。

    冷たい麺類や簡単な食事になりがちの季節ではありますが、旬の食材を利用して、暑さ対策をしていきましょう。

    今月は熱中症について解説してきました。

    35℃を超えるような日が連日続く可能性があります。

    台風や大雨と同じく、不要不急の外出を控えるくらいの対策が必要な場合もありますので、十分に注意してお過ごしください。

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