七ふくたいむず2023 5月
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23.05.31
今月はウォーキング時の姿勢について紹介しました。
ウォーキングには様々な目的がありますが、今月紹介した内容は、消費カロリーを高めるための姿勢です。
より多くの筋肉を使い、意識することで同じ距離を歩いたとしても違う結果となります。
このように普段の姿勢を意識することはとても重要です。
今回は『姿勢』について勉強していきます。
まず『いい姿勢』とはどういう状態でしょうか。
いい姿勢の定義はありませんが、一般的に考えて、『正しい姿勢』とは、身体の各部位の位置関係が、その機能を効率良く、最大限発揮できる場所にある状態と捉えることができます。
例えば立っている姿勢であれば、横から見て耳の穴、肩、くるぶしなどが一直線に並ぶ姿勢です。
もちろん多少の誤差はありますが、この姿勢で立っていれば、悪い姿勢と思う人は少ないはずです。
椅子に座る、立つ、歩くというどの姿勢や動作でも正しい姿勢動作、いい姿勢動作はあります。
本来そのような姿勢になるべきではありますが、地球上には重力があります。
その重力に対して、姿勢が崩れたり、崩したりします。
その結果悪い姿勢、動作というものが身についてしまいます。
代表的な物として猫背があります。
左右を比べると背中が丸くなるだけでなく、首や頭が前に出て、腰も丸くなっています。
このような姿勢を続けると、首や肩が凝り、腰痛になることは想像できると思います。
さらに大切なことは、右側の姿勢に戻ることができるかできないかということです。
仮に右側の姿勢に戻れるのであれば、姿勢を崩しているだけです。
右側の姿勢に戻れないのであれば、柔軟性が低下してしまっているということになります。
若い人の場合は戻れることが多いですが、高齢になると、背骨や股関節が硬くなり、戻れなくなっている方が多くいます。
このようにならないために、動かせるうちに、ストレッチなどの運動をすることが大切です。
もちろん、硬くなっている方でも、習慣的に運動を行うことで動くようになる可能性もあります。
諦めずに実践していきましょう。(効果的な運動は最後にお伝えします)
姿勢が悪くなることで起こる不具合は色々ありますが、一番は痛みです。
特に先ほど紹介したように、肩や首の凝りから頭痛やめまいに発展する方もいます。
腰痛やお尻の痛みなども姿勢の崩れから起こる場合が多いです。
また左右に姿勢が崩れると右足の膝だけが痛くなったり、足首の痛みが出る方もおられます。
痛みがある体には姿勢の崩れや歪みがほぼ確実にあります。
次に多い症状としては自律神経の乱れです。
背骨が歪む、捻じれるということは、その中を通っている神経が圧迫されたり、引っ張られたりします。
特に背骨の中には筋肉を動かす神経以外にも、内臓の機能を調節する自律神経もあります。
自律神経の働きが悪くなると、内臓の機能が低下したり、代謝が乱れたりする可能性があります。
姿勢を正しくすることは、内臓系の不具合を解決してくれるきっかけになるかもしれません。
ではいい姿勢を目指すために何をすればいいのでしょうか。
まず姿勢を整えるために一番大切な場所は股関節です。
股関節の問題が残っていると、いくら他の部位を治してもすぐに元の状態に戻ってしまいます。
さらに股関節と背骨の連動を高めることで姿勢を正しく維持することができます。
上記は椅子でできる簡単なストレッチですので、是非行ってみてください。
※人工股関節置換術や人工骨頭の手術をされている方は脱臼リスクがありますのでお控えください。
次に床や立って行う、ストレッチ、トレーニングです。
上記の2つは、ストレッチのように止まった状態でもいいですし、ゆっくり前後に動いても結構です。
両方とも股関節をしっかり動かすことができる運動です。
スクワットは馴染みがあると思いますが、右の姿勢になっている方が多いですので、しっかり股関節を曲げる意識を持ちましょう。
今回は姿勢について勉強してきました。
姿勢をよくすることは見た目がよくなるだけでなく、あらゆる不調や痛みが軽減する可能性があります。
小さいことから始めていただき、体の変化を感じてみてください。
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