七ふくたいむず2023 3月
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23.03.31
先月から転倒予防をテーマにお伝えをしていますが、今月は転倒しやすい環境や場面についてです。
転倒自体はあらゆる場所で起こりえますが、骨折など大きなけがにつながる場所としては玄関、浴室があげられます。
お風呂場は滑りやすい上に持つ場所がないことが多く、床が硬いため転倒した際の衝撃が強くなる可能性があります。
玄関は靴を脱く、履く動作などの際に起こりやすいと考えられます。
転倒は気を付けていても起こるものという認識が必要です。特に高齢になると、自身の感覚と実際の動きにずれが生じており、躓きやすくなります。
また躓いてバランスを崩した際に立て直す筋力や反応が低下しているため、受け身を取ることができないケースを多くみられます。
対策としては当然ですが、転倒しにくい体を維持することが一番です。筋力が注目されがちですが、バランス能力は筋力以外にも、皮膚感覚や柔軟性、平衡感覚、視力などさまざまな要因が関連しています。
人間がバランスを取る際によく動かしている場所は股関節と足首です。
特に足首は細かいバランスを制御しているため、柔軟性や筋力が低下するとふらつきやすくなります。
指の運動や足首を回す運動などを日ごろから行うことが大切です。
股関節は体重を支えている大きな関節ですので、その部分がしっかりすることで、重心を安定させることができます。
やはりストレッチやスクワットなどが大切です。
その他は
・躓きやすい物、場所を少なくする。
・転倒したとしても、けがをしない環境にする。
・杖や歩行器、手すりなどの補助具を適切に使用する。
・転倒するかもしれないという意識を持つ
・これくらい大丈夫と思わない
などです。
転倒後に骨折→入院→手術→リハビリという流れは本人はもちろん、家族にとってもかなりの負担になります。
少しの意識で防げるものがありますので、今一度身の回りを確認していただき、注意していただくようにお願いいたします。