七ふくたいむず2023 1月
-
23.01.31
今年も月初めに七ふくたいむずを配布して、月末に関連する内容をホームページに掲載していきます。
今月は血圧についてです。
高血圧の分類に関しては上記の通りですが、病態や年齢、個人的な要因などによって、適切な血圧は変化します。
特に動脈硬化が強く、脳の血管が硬くなっている方や、首の血管が狭くなっている方などでは、血圧を下げる過ぎると、ふらつきの症状や、意識消失する場合があり注意が必要です。
逆に脳出血やくも膜下出血の既往がある場合、動脈瘤などの血管の疾患がある場合などは高血圧に注意する必要があります。
上記にもあるように、血圧管理の基本は自宅血圧の測定です。
できれば1日2回、朝と夜に、正しく測定することで季節的な変化や内服薬の効果などがよくわかります。
血圧を適切に管理する上でよく言われることに『減塩』があります。
確かに食塩の取りすぎによる、高血圧や動脈硬化の影響はあります。
ガイドラインでは心不全患者の1日の塩分摂取の量6g未満とされています。しかし、生命予後や生活の質を改善したという根拠は少ないのが実情です。
また過度な塩分制限は予後が不良という報告もあります。(心血管疾患におけるリハビリテーションに関するガイドライン2021より)
塩分は人体にとって必要な栄養素であるため、必要な量をしっかり摂取するべきです。
ポイントは質と量にあります。
一般的に食塩と塩は別物として考えます。
食塩は精製されたもので、塩は海水を天日干ししたりして作られます。
大きな違いはミネラルの量です。
天然の塩には体にとって必要なマグネシウムやカリウム、カルシウムなどが多く含まれています。
このマグネシウムが不足することで高血圧になる場合もあります。
つまり塩に含まれるミネラルの摂取が少なくなることで、血圧が上がる可能性があるという、なんか変な感じですね。
つまり高血圧の天敵は食塩であり塩ではないという言い方もできるかもしれません。
もちろん体にいいからといって摂りすぎはよくありませんが、同じ量を摂取するのであれは天然塩がおすすめです。
粟国の塩
https://www.okinawa-mineral.com/
ぬちまーす
他にも色々な塩がありますので、一度調べてみるのもいいかもしれません。
食事は毎日のことですので、おいしく食べないと楽しくないですし、良い栄養摂取もできません。
味付けに悩まれている方は塩を変えてみるのも1つの方法かもしれません。
減塩減塩という意識から、適切な質、量を調節できるように意識を変えていきましょう。