七ふくたいむず2022 12月
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22.12.28
12月はヒートショックについて解説しました。
ヒートショックで亡くなる方の数は、交通事故よりも多いとされています。
お風呂場だけではなく、屋内と屋外の寒暖差や、トイレなど血圧が変動しやすい場面や場所は特に要注意です。寒い日が続きますので体調管理を徹底していきましょう。
今回は冬関連の内容を勉強していきたいと思います。
東洋医学の考えでは冬は「腎」の季節と言われています。
エネルギーや栄養をしっかり蓄え、春に向けて体を整える時期でもあるため、冬は腎に負担をかけやすい季節でもあります。
腎は腎臓を中心に、生殖機能や水分調整といった、体の代謝に深く関わっている場所です。
特に寒い冬は体温調節や水分代謝が必要になります。
気温の低下や、乾燥、体の冷え、循環不全など冬には体調を崩す要因が多くあります。
この季節をしっかり乗り切ることで、良い状態で春を迎えることができます。
東洋医学でも西洋医学でもやはり一番重要なことは「食」です。
食材にはそれぞれ特徴があり、東洋医学では「陽」「陰」に分け、それぞれのバランスをとっています。
この「陽」と「陰」のバランスを整えることで、体の調子を整え、いい状態を維持することができます。
そのため食材の特徴を考えることはとても重要です。
腎を活かす食材としはまず挙げられるものが黒い食材です。
黒豆や黒ゴマ、栗、昆布などがいいとされています。
これらの食材を摂取することで、水分代謝やエネルギー不足を解消してくれます。
またワカメやエビ、帆立、ハマグリなどの魚介類、山芋や高麗人参、白菜などの野菜なども腎を活かす食材とされています。
体を温める作用があるものとして「塩分」も非常に重要ですが、とりすぎは逆効果になってしまいますので、何事も適度な塩梅で摂取することをお勧めします。
腎が整うことで、老廃物が排泄され、ハリのある肌になり、余分な水分の貯留が解消されるため、腰痛やだるさなどが軽減する可能性があります。
これらに、ツボ押しや運動を組み合わせることでさらに活力のある体になるため、冬の期間なかなか体調のすぐれない方は、何でもいいので、できることから始めてみましょう。
年末年始にかけて普段の生活リズムが崩れるケースがありますが、地に足をつけて、乗り切っていきましょう。