七ふくたいむず2022 4月

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七ふくたいむず2022 4月

  • 22.04.29

    ふくいクリニックのブログ更新中!

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    医療法人七ふく会 ふくいクリニック|note

    今月は脳の病気に関連する内容を勉強していきたいと思います。

    七ふくたいむず202204.jpg

    脳の病気には、大まかに分けると

    ・脳の血管の病気

    ・脳自体の変性、萎縮の病気

    に分かれます。

    一般的には血管の病気を予防するためには、動脈硬化への対策が必要です。

    動脈硬化はさまざまな要因によって血管が硬く、弾力を失った状態で、狭く詰まりやすくなったり、もろく出血しやすいという特徴があります。

    動脈硬化の原因として最も言われていることが、高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病です。

    これらの予防には、食事や運動の工夫が必要であり、当院でも積極的に取り組んでいます。

    では脳自体の変性や萎縮に関しては予防できるのでしょうか。

    認知症やパーキンソン病などがこれらに分類されますが、原因が明確になっているわけではないため、生活習慣病のように対策をとににくいのが実情です。

    しかし認知症やパーキンソン病の方に多い傾向のある状態は存在します。

    それらを紐解いていくことで、これらの病気を予防、治療できるかもしれません。

    そのために重要なポイントが『腸内環境』です。

    ブログの方では『慢性腎臓病と腸内環境』というタイトルでまとめていますので、こちらもご参考までに。

    慢性腎臓病と腸内環境|医療法人七ふく会 ふくいクリニック|note

    腸内環境を整えることが、なぜ認知症やパーキンソン病に対して効果があるのかを簡単に説明していきます。

    それには『腸漏れ症候群』(リーキーガット症候群)が関与している可能性があります。

    腸は本来、口から摂取したものを、吸収するものと排泄するものに分ける役割があります。また免疫物質を産生したり、脳内で大切な働きをしているセロトニンも腸内で作られます。

    しかし腸内環境が乱れると腸のバリア機能が低下し、悪玉菌の毒素や体内に入れてはいけない物質を取り込んでしまいます。

    その毒素が全身に移動、炎症を起こし、さまざまな症状を引き起こすという流れです。

    腸が荒れると、神経伝達物質や、免疫細胞も産生できないため、免疫力が低下したり、うつ病になる方もいます。

    腸内環境を乱すものは現代社会に数多く存在し、精製された穀物、植物油、加工食品、砂糖などとても身近に存在します。

    また小麦や乳製品の過剰摂取も腸内環境を乱す原因となっています。

    このように腸内環境を整えるためには食事から見直す必要があります。

    この腸内環境を整えることは、最初に書いた動脈硬化を予防する効果もあります。

    動脈硬化も簡単に言えば血管の炎症が原因であることが多く、これらの原因に腸内環境が関与している可能性も示唆されています。

    さまざまな病気に関連している腸内環境ですが、取り組みには正しい知識と根気が必要です。そのため無理なく続けられる計画が大切です。

    脳の病気の話から腸内環境の話になっていますが、脳と腸は密接に関わっているということがさまざまな研究で明らかになっています。

    生活習慣病や脳卒中は予防が大切であるとよく言われています。

    その点では、腸内環境を整えることは、認知症やパーキンソン病を予防するということにもつながる可能性があります。

    医学の中ではまだわからないこともたくさんありますが、健康になるためには、やはり食事と運動の両方からのアプローチが必要ではないでしょうか。

    過ごしやすい季節になり、何かを始めるにはいいタイミングかもしれません。

    少しずつ健康に関する知識を共有して、自身の体のメンテナンスをしていきましょう。

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