さわやか体操2021 11月編 背骨を整えよう
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21.11.30
ふくいクリニックブログ更新中
今月は「背骨を整える」をテーマに解説していきます。背骨の紹介を以前にもしていますが、おさらいです。
背骨は頭の下、後頭骨から、頸椎、胸椎、腰椎、仙骨と骨が繋がっています。
後頭骨を1、頸椎5、胸椎12、腰椎5、仙骨は厳密には数個の骨が連なっていますが、わかりやすく1で数えます。全部で24個の骨で構成されています。
詳しくは書きませんが、それぞれ得意な動き、不得意な動きなどがあり、役割がしっかりあります。
最近は背骨が原因による疾患が若い人などでもみられるようになり、現代社会のしわ寄せがじわじわと忍び寄っている印象があります。
中でも自律神経に不調を訴える方が多くなっていると感じます。
多くの神経は脳から頸椎、胸椎など脊椎の骨の中を通って下に走ります。
そして各臓器や筋肉などに向かって脊柱の隙間から全身に枝分かれしていきます。その際に背骨の骨と骨の間から神経が出ます。そのため骨が歪んでいたり、ずれていたりすると神経の通り道が狭くなってしまい、神経の伝導が悪くなってしまう可能性があります。
それが筋肉に向かう神経であれば筋肉の動きが悪くなりますし、内臓に向かう神経であれば内臓の働きが低下する可能性があります。
神経の通り道を確保するためには、骨の位置や動きを整える必要があります。先ほどの絵でも分かるように、自律神経の中でも交感神経が支配している神経は主に胸椎と腰椎から、副交感神経が支配している神経は主に頭や仙骨から出ているのがわかります。
頭痛、めまい、耳鳴り、下痢や便秘などの消化器症状、多汗や不眠など自律神経に関わる症状などはもしかしたら背骨の歪みなどが原因かもしれません。
もちろんすべてではないですが、整えられるものは整えて、まして自分自身でできるものであれば試してみる価値はあります。
そこで簡単にできるものをいくつか紹介していきます。
いかがでしょうか。
背骨に限らず、体の歪みは生活習慣や各々の癖、ケガの既往などさまざまな要因から成り立っています。もちろん背骨を整えたらすべてが良くなるということでもありません。
歪んでいる原因が食生活の場合もあれば、生活環境の場合もあります。
そのようなことに目を向けること、そして自分自身で変化を作り、違いを評価することが大切です。
症状が良くならないから諦めるのではなく、違う方法をどんどん試し、合うものを見つけてみてください。
我々も出来るだけ多くのアイデアや方法を提供できるように努力していきます。