さわやか体操2021 7月編 肩こり・五十肩を治す
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21.07.30
7月は肩こり、五十肩について解説していきます。
肩こりと五十肩では症状や病態に違いはありますが、原因や対策については似ている部分もありますので今回はまとめて行います。
まず肩こりですが、人によって肩こりの症状が違い、人によっては首の部分を肩と表現しますし、背中の部分も肩こりに入る場合があります。部位や定義は横に置いて、ここでは背中から肩、首にかけてのこりを肩こりと表現します。
まず肩こりの原因ですが多岐に渡ります。
もちろん姿勢や同じ体勢での作業や職業にもよります。肩に負担がかかる体勢は首が前に出ている状態で肩が少し上がっている姿勢です。
肩こりを治すためにはこの姿勢にならないようにするか、肩こりが起こる前に筋肉を動かしてほぐす必要があります。また目の疲れは肩こりと密接な関係があります。
目の疲労回復には温熱を使うといいとされています。厚手のハンドタオルを用意して二つ折りにします。中央に熱めのお湯をかけてやけどしないように絞ります。熱すぎない温度になったら横になって、目の上に乗せます。
冷めてきたらまたお湯をかけて計8分程度続けます。
目の疲労回復だけではなく頭の疲れや全身の疲れの回復に効果的です。
次に五十肩です。五十肩は肩が挙がりにくくなる、日中、夜間に痛みがあるなど、関節の可動域や痛みの強さなどが肩こりと大きく違います。
肩関節に石灰分が蓄積して炎症を起こすことでこのような症状が出ます。
半年から1年近く悩まされる方もおられ日常生活に支障を来すこともあります。
五十肩は体の広い範囲での問題ですので、肩のみを治療しても変化することは少ないです。むしろ肩以外の場所を整えることで改善することもあります。
例えばリンパの流れが悪くなったり、滞ったりすることで老廃物が溜まり炎症を起こすこともあります。特に腕を酷使している方などは鎖骨や肋骨周囲への負担が大きくなりこれらの症状が起こりやすくなります。
また日常的に股関節や肩関節、肩甲骨の動きが低下している方にも多い病態です。
そのため肩だけではなく股関節などの動きの改善も必要になります。
肩こりや五十肩など肩周囲の痛みや動きにくさを感じておられる方は非常に多いです。
その方々のほとんどが痛みを我慢されたり、湿布や痛み止めでなんとかごまかしながら生活をされています。もしかしたら今日紹介した方法で治る方もおられるかもしれません。
もちろんこの運動だけでは治らない方もおられますが、原因は一つではないですし、対処療法だけではなく根本的な治療をしていく上ではまず色々なことにチャレンジしてみることが大事なのではないでしょうか。
本来治療している疾患とは違ってもかまいませんので、もし上記のような症状や体の不安がある場合は受診時に医師、看護師等にご相談ください。