さわやか体操2021 4月 筋力トレーニング
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21.04.30
今月は筋力トレーニングについて学んでいきます。
筋力トレーニングにはどのようなイメージをお持ちでしょうか。
・筋肉を強くする
・重いものを持ち上げる
・きつい
・体を大きくする
・疲れにくくなる
・なんとなくやったほうがいいもの
などなど、色々なイメージあると思います。
ご想像通りの筋力トレーニングでは味気ないと思いますので少し違った見方で解説していきます。
筋力トレーニングはその名の通り筋肉の力をトレーニングして強くする訳ですが、そもそも筋力が何かということが大事になります。
以前ブログで筋肉量と筋力の違いについて書かせていただきました。
詳細はこちら↓
筋肉量と筋力と何が違う?サルコペニアを防ぐための対策|医療法人七ふく会 ふくいクリニック|note
筋力と言うのは関節の動きを通して計測するため実際は筋肉以外の要素も必要になります。
例えば関節の状態です。
ブログにも書いていますが、関節はいわばドアの蝶番にあたる部分です。
この蝶番が古くなって錆びついた状態になると扉は重く、動かしにくくなります。
関節も同じで、傷んでしまい、動きがスムーズでなくなると、余計な力が必要になります。
つまり見た目上の筋力が低下するということです。
また痛みも筋力を弱くする可能性があります。
痛みがあると体を動かしたくありませんよね。
人間は痛みがあると防御反応が出ますので力をわざとださないように調節をします。
つまり痛みがあると筋力が低下してしまいます。
あと筋肉の過緊張も筋力の発揮を低下させる原因になります。
体を動かす時に力を出す筋肉に注目しがちですが、反対側の筋肉はしっかりと力が抜けている必要があります。
画像のように主動作筋(しゅどうさきん)と拮抗筋(きっこうきん)という考え方があり、主動作筋が働く時には拮抗筋の力が抜けてしっかり伸びてもらう必要があります。
この拮抗筋に力が入ってしまうと、主動作筋の働きを邪魔してしまうため、筋力が発揮できないということになります。
そのため適度に力が抜けていることも大切になります。
このように体を動かしやすくするために行う筋力トレーニングですが、力だけでは解決されない問題がたくさんあります。
柔よく剛を制すといいますが、力よりも柔軟性や協調性の方がより重要なのかもしれません。
という訳で今回は筋力トレーニングの中でも、柔軟性や協調性といったことを意識したメニューを紹介したいと思います。
いかがでしょうか。
筋力トレーニングはしんどくないといけない、きつくないと意味がないということはありません。
それは力だけ強くなっても自分が思った通りに体を動かすことができなければ、動きやすさは変わらないということです。
筋力トレーニングもストレッチも目的が大切です。
どの部分をなぜ鍛えたいのか。どの動きを変えたいのか。日常生活のどの場面での動きなのか。
これらを考えながら行うことが効果を上げるためには重要です。
色々な運動方法を簡単に手に入れることができますが、自分に合っているものを見つけて、
効果を最大限に生かす努力をしていきましょう。