さわやか体操2020 10月 胸郭の動きを取り戻す
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20.10.30
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今月は「胸郭」をテーマに行いました。
胸郭とは肋骨や背骨で覆われている部分で肺や心臓などを保護する役割もあります。
この胸郭は体をうまく使い、動かすためにはとても重要な部位です。
胸郭の動きが変わるだけで呼吸や肩の可動域、腰痛などが改善する可能性もあります。
そんな胸郭についての基本情報と、動かし方などを見ていきましょう。
背骨は肋骨と繋がっています。
そのため体を曲げたり、横に倒したり、回したりする動きには肋骨の動きも必要になります。つまり肋骨の動きが硬くなるとそれらの動きが硬くなります。
また呼吸をする上でも影響がでます。肋骨や背骨が硬くなることで呼吸が浅くなり、呼吸器疾患の症状がより強くでたりします。
よく円背や猫背という言葉を聞くと思いますが、それの多くはこの胸郭の変形でおこります。背骨は大きく分けると、頸椎、胸椎、腰椎に分けられますが、胸椎と肋骨の変形により体が丸くなっているように見えます。
円背の姿勢になると、胸郭そのものの動きが悪くなるため、内臓の動きや血流が悪くなりやすく、さまざまな症状がでることがあります。
姿勢をよくすることは血流や筋肉の動きを整え、変形や加齢による影響をできるだけ小さくすることにつながります。
では実際にどのような運動をすればよいのでしょうか。
まず胸郭を動かす際に気を付ける1つ目のポイントは呼吸です。
上でも書いたように、胸郭は呼吸をする上でとても重要になります。
逆に呼吸を利用してストレッチをしたり、筋肉を動かすこともできます。
動かしている間は常に呼吸を止めないことを意識します。
2つ目は肩とのつながりです。
胸郭に付いている筋肉の中には腕とつながっているものがあります。
そのため腕の位置や動かし方が重要になります。
肩を動かす際に痛みを伴う可能性もあるため、痛みの無い範囲で慎重に行います。
3つ目は股関節です。
胸郭は1つの塊としてとらえることができますが、その胸郭を支えているのは骨盤や股関節です。つまり骨盤や股関節など土台の動きがしっかり行えていないと、その上にある胸郭をうまく動かすことはできません。
基礎がしっかりしていない上に家を建てることはできません。
安定するからこそ自由に動かすことができます。
この3つのポイントに注意しながら運動を行っていきます。
いかがだったでしょうか。
割と簡単にできる運動が多いですが、当院スタッフでも動きにくさや硬さを感じた人が多くいました。
スマホやパソコンを使用する時間が長くなると胸郭を固めてしまう場面が多くなります。
またストレスや不安、恐怖などを感じることでも胸郭を固めてしまうことになります。
逆に胸郭を柔らかくすることで不安やストレスが軽減する可能性もあります。
ストレスの多い毎日かもしれませんが、運動を通して精神的なバランスを整え、過ごしていきましょう。
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