さわやか体操2020 4月編 「体を緩める」
-
20.05.01
新型コロナウィルスは依然猛威をふるっていますが、私たちにできることは変わらず、人との接触をできるだけさけて、手洗いや消毒、掃除など環境整備を徹底することです。
また著名人をはじめ、自宅でできる運動やストレッチなどもどんどん発信されており、普段運動しない方は運動を始めるチャンスでもあります。
当院でもホームページとは別にブログを立ち上げました。
下記のURLからアクセスできます。
運動だけではなく、病気や栄養、当院の取り組みなど広い分野で記事を書いております。
よんでいただき内容が良ければハートマークを押していただくと創作意欲が沸くため是非よろしくお願いいたします。
さて、さわやか体操ですが、今月は体を「緩める」ことをテーマに行いました。
緩めるといってもイメージしにくいかもしれません。
以前にも書きましたが、痛みが出ることにはたいてい理由があります。
例えば椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、肩関節周囲炎(五十肩)、変形性ひざ関節症など、痛みを伴う疾患は多くあります。そして原因も神経が圧迫される、血流が悪くなる、筋肉が緊張する、骨が変形する、炎症がある、感覚が過敏になり痛みを感じやすくなる、精神的な影響など多様です。もちろん人によってどれが当てはまるかは違います。
しかし慢性的な痛みの多くは上に挙げた中の、血流不良、筋肉の過緊張、神経の圧迫が非常に多いです。この3つの中でもっとも治療しやすく影響を与えているのが筋肉の過緊張です。イメージとしては筋肉が凝り固まっている状態と思っていいただいて構いません。筋肉が凝り固まることで神経を圧迫したり、血管を圧迫し血流障害や神経障害が起こり、痛みや不具合を起こしている可能性があります。
これらの不具合を改善するためには緊張している筋肉を緩める必要があります。筋肉を緩めるためには、ストレッチや筋膜リリースなどの方法がありますが、その他の方法も使用して行いました。
まず耳です。
耳?という感じがするかもしれませんが、耳は以外と凝っています。最近特にマスクをする機会が増えています。マスクをすることで耳が前方向に引っ張られます。それだけではなく耳の凝りは目などにも影響し、視力や眼精疲労にも影響していると言われています。そのため耳を緩めることでこれらの症状や肩こりなどを軽減できるかもしれません。
耳を引っ張る部位や方向、強さは自由ですが最初は寝た状態で片耳ずつゆったり行うとよいでしょう。
次に肩です。肩はいろいろや運動やストレッチがありますが、今回は僧帽筋と小胸筋を緩めていきます。
僧帽筋は肩こり、小胸筋は巻き肩、猫背を起こしてしまう筋肉です。これらが緩むことで姿勢が整い、動きやすくなり血流の改善や痛みの改善につながります。
最後にお腹周りです。
お腹には内臓がありその内臓を筋肉や脂肪が取り巻いています。腹筋などの筋肉が硬くなることで内臓の動きや血流が悪くなり胃腸障害や自律神経の不調の原因となります。
便秘気味の方などは胃腸の動きがよくなるかもしれません。
強くストレッチするとかえって逆効果になる場合もありますので、ゆったい心地よい範囲で動かすことをお勧めします。
このように現代社会では常にストレスが付きまとうため、筋肉や心や力んでいる方は非常に多くおられます。自宅で過ごす時間が長くなる今こそ、自身の体に目を向けて、いい方向へと向けていくチャンスかもしれません。