第25回日本心臓リハビリテーション学会学術集会に参加しました
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19.07.17
2019年7月13日(土)14日(日)の2日間、大阪国際会議場にて日本心臓リハビリテーション学術集会が開催されました。
院長をはじめ心リハチームで参加してきました。
今回は「心リハイノベーション-行動医学からICTまで-」というテーマで医学、薬剤、運動、栄養、心理など幅広い分野での研究発表や教育講演が開催されました。
日本は超高齢社会に突入し、その高齢化率はますます増加すると考えられています。その中で特に増加すると考えられている病気が心不全です。
高齢社会が進み心不全が増加することがある程度予測されている中で、考えるべき課題や問題点に対してしっかり認識することができました。特に在宅での医療が進む中、地域での取り組みや、しくみ作りは早急の課題です。シンポジウムや演題発表においてもそのような内容の議題が数多くあり、どの地域でも取り組みが進んでいるのだと感じました。
当院は地域生活に密着した医療を提供する立場であり、予防医学という点においても積極的に取り組みをしています。予防において特に重要な点は、栄養と運動にあります。今回の学会では運動や栄養の見直しによる効果など、数多くの報告がありました。病気になっていない方は病気にならないように。病気になってしまった方は再発防止や合併症など他の病気にならないようにすることが大切です。そのために地域医療だからこそできる、きめ細やかな指導や情報提供を心がけていきたいと思います。
2日目には腎臓リハビリテーションにおける第一人者でもある、東北大学の上月正博先生とお話させていただきました。
心臓と腎臓は密接な関係があり、慢性腎臓病や血液透析患者に対するリハビリテーションに対する研究も数多くされております。当院では心臓リハ、腎臓リハ共に実施しており、運動療法ができる透析クリニックとして、その効果や方法を発信していく立場でもあります。
少しでも皆様の生活のプラスになるような情報をこれからも習得し還元できるように努力してまいりますので、今後ともよろしくお願いいたします。