朝の体操(6月)
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19.07.03
史上最も遅い梅雨入りとなったかと思えば、命を守りなさいと言われるほどの大雨が降るなど、毎年のように50年に1度の雨が降る昨今は異常というしかない状態です。
ここからの季節は大雨だけではなく、台風や猛暑など気象に関する情報に耳を傾けることが増えそうです。
当院で実施している朝の体操も正しい情報と正しい方法で実施することで効果を最大限にすることができます。
今月は先月から引き続き股関節を動きをよくすることで全身の動きを変えるレッスンを行いました。なかなか普段使わない部分を動かしているため、少し時間をかけながら学んでいきたいと思います。
股関節は球状の頭とお椀のような受け皿による関節(球関節)であり、多方向へ動かすことができる関節です。上半身では肩関節(肩甲上腕関節)がこれにあたります。股関節は自由度が高く、しっかりと体重を支持することができる上に、股関節周囲の筋肉は大きな力を発揮することができます。そのため股関節は体重を支えたり、早く走ったり、階段を上ったり、重たい荷物を持つ際などに重要な役割を果たします。この重要な働きをする股関節が硬くなったり、動きが悪くなり使えなくなると、周囲の関節や筋肉(腰やひざ)に負担がかかります。この影響で腰痛やひざ痛を引き起こしている方は非常に多くみられます。
ひざが痛いと言って受診した際、医師にひざの周りを鍛えなさいと言われた経験はありませんか?実際に股関節が原因でひざ痛が起こっている場合、ひざの周りを鍛えても症状は消えません。すべてのひざ痛で当てはまる訳ではありませんが、股関節の状態を確認して、問題があればひざ痛の問題は股関節が原因の可能性があります。
当クリニックの患者さんや職員でも同じような症状を訴える方がおられ、その多くは股関節が原因です。
その知識を吸収した上で朝の体操では股関節の運動を行っております。動かす意味や理由を理解しながら行うことで運動の効果は変わってきます。少しずつではありますが、症状の変化があることを期待して運動を続けていきたいと思います。
また門真市民プラザで行っている「ココロとカラダのリラックス体操」ではこのような内容をもっとわかりやすく、ゆっくり、じっくり行っています。講座も開始から半年を過ぎ、目的や目標を各自で設定しながら行うようになってきました。それぞれのペースで自分の体に向き合うことができます。興味がある方は是非、お気軽にお越しください。